MONTHLY FINANCIAL ADVISORY

業種・商流・成長段階ごとの見方

中小・中堅企業の数字は、業種・商流・成長段階によって見方が違います

中小・中堅企業の会計は、単に売上と経費を並べればよい、というものではありません。業種や商流、成長段階によって、見るべきポイントは大きく変わってきます。

  • 製造業であれば、材料費、外注費、労務費、製造間接費、在庫、仕掛品、設備投資、減価償却、製品別採算。
  • 建設業であれば、工事別採算、未成工事支出金、外注費、材料費、前受金、出来高、入金サイト、立替資金。
  • 卸売業であれば、粗利率、在庫回転、売掛金、買掛金、得意先別採算、仕入条件。
  • 小売業であれば、店舗別売上、客数、客単価、在庫、値引き、廃棄、シフト人件費、出店投資。
  • サービス業であれば、人件費、稼働率、案件別採算、解約率、広告費、採用費、回収期間。
  • IT・SaaS・ベンチャー企業であれば、月次売上、継続率、解約率、開発費、人件費、資金調達、バーンレート、投資回収、管理体制。
  • 多店舗・多拠点企業であれば、店舗別損益、拠点別固定費、人員配置、本部費配賦、出店・撤退基準。

これらを一般的な勘定科目だけで処理してしまうと、税務申告のための数字としては整っていても、経営者が判断に使える数字にはなりにくい、ということが起こります。

たとえば、売上が増えている。けれども、なぜ増えているのかが分からない。

数量が増えたのか。単価が上がったのか。値上げの効果なのか。新規顧客が増えたのか。既存顧客の取引量が増えたのか。一時的な大型案件によるものなのか。在庫を積み増しただけなのか。あるいは、売掛金の回収が遅れているために、手元に資金が残っていないだけなのか――。

利益が減っているときも、同じです。

粗利率が下がったのか。仕入原価が上がったのか。外注費が増えたのか。人件費が先行して発生しているのか。広告費や採用費が膨らんでいるのか。不採算案件が混ざってしまっているのか。在庫や仕掛が積み上がっているのか。あるいは、借入返済や納税まで含めた資金繰り全体に無理が出ているのか――。

数字は出ている。けれども、判断には使いにくい。

この状態が続くと、経営判断はどうしても感覚に寄っていきます。

当事務所では、中小・中堅企業の数字を「一般的な試算表」として眺めるだけではなく、売上、粗利、固定費、人件費、在庫、売掛金、借入返済、税金、投資判断、部門別採算、そして事業承継、M&A、IPO準備までつながる形で整理していきます。